光源氏と愛する姫君達【お香対決❗️】

源氏物語は世界的にも名作として有名ですが
54帖にもなる長文のため、最後まで読み切る人は少ないようです。
その中から32帖「梅枝」にナントお香対決するシーンがあるんです。
ここにスポットをあてて、ご紹介しますね。

ビックリ❗️光源氏のハーレム生活

光源氏は自分の愛する姫君達
紫の上、花散里、明石の上を自分の大きな屋敷六条院に呼び寄せます。
そして、それぞれ春、夏、秋、冬の部屋を用意してそこに住まわせます。
全ての部屋を渡り廊下で自由に行ききするのです。
光源氏は更に、外にも愛する朝顔の姫君がいて、

4人の姫君達とお香の対決「薫物合わせ」をします。

平安時代のお香とは❓

貴族の嗜みとして、和歌や楽器演奏が出来て当たり前でした。
中でもオリジナルのお香の創作は、センスの良さを表現するもので

重要な教養のひとつでした。

なぜ、お香対決になったの❓

光源氏と明石の上との娘(明石の姫君)が帝の妃となることになり、

嫁入り道具としてお香を持たせる事になります。
ここで、都一番のお香を持参させる為に
其々の姫君達にお香の制作を依頼します。

いよいよ【お香対決❗️】

光源氏自身も負けじと密かに秘伝のお香を制作します。
そして香りを嗜むのにピッタリの湿り気のある雨の日、

訪ねてきた蛍兵部卿宮に判定を頼みます。
どのお香も優れており、判定がしにくく結局、
それぞれのお香の中からひとつずつ選ぶことになります。
もちろん光源氏のお香も選ばれます。
光源氏と姫君達のお香対決の勝負は
結局、引き分けとなります。
選ばれたお香には其々の個性が現れており、

光源氏の制作した「侍従」は

ものの憐れさを思わせる香りでありました。
姫君達を囲んだ生活でありながらも、

意外に孤独であったのかもしれませんね。