お香オタク【徳川家康】
NHK大河ドラマ「どうする家康」の放映が終了しましたが、家康が大事な決断の時にお香を聞くシーンがあったのはご存知でしょうか。
家康は江戸幕府を開いた後、東南アジア諸国との貿易で大量の香木を集めており、
特に最上級の香木「伽羅」を27斤(約66キロ)も買い求めたと、遺品目録に残されています。
そして家康自らが工夫してお香の調合をした記録を「香之覚」として残しており、
家康のお香へのこだわりがうかがえます。
常日頃から武士たる者は戦場におもむくときは討ち死に覚悟で、
兜にお香をたきこめよと語っていたそうです。
そんな家康が東大寺の正倉院に修理の下見として勅使を遣わしており、
あの織田信長が切り取った「蘭奢待」を家康も切り取ったかどうかは
謎となっています。