源氏物語トレードマーク【源氏香】

現在、NHK大河ドラマで「光る君へ」が放送されているので、源氏物語は知っていると思いますが、【源氏香】という言葉は聞いたことがありますか。きっと【源氏香】の図柄は見たことがある人は多いと思います。簡素で幾何学的なその図柄は、能楽や歌舞伎の舞台衣装や着物の柄、生活工芸品や和菓子等に用いられています。企業の商標や社章にも用いられており、源氏を愛好する人々のポイントマークのように利用されています。

源氏物語とお香

源氏物語では薫物(たきもの)と呼ばれるお香が重要な役割をしていたことがわかります。

光源氏と紫の上との出会いを香りで表現していたり、前のブログに紹介した明石の姫君のための薫物の競い合いなどが書き綴られています。

香道の組香【源氏香】

香道の中では数種類の香木を組み合わせて、その香りを判断して競い合うのが「組香」と言います。

【源氏香】は組香の一つで江戸時代に創作されたとされます。5種類の香木を各5個ずつの合計25個を用意し、順不同で無作為に5個のみ取り出して香りを聞き分けます。答えは52通りあり、源氏物語五十四帖に当てはめます。

【源氏香】は紫式部の生きた時代とは全く異なりますが、源氏物語は千年の年月の中で常にあらゆる方面で影響があり、【源氏香】もその一つとなります。源氏香の図は現在でも多く使われおり、源氏物語を象徴する文様となっています。

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