出雲大社 神在祭

旧暦の10月
出雲に全国の八百万の神々が集まる「神在祭」
他の土地では神様が留守になるので神無月といいますが
出雲では神在月と呼ばれます。
この時期にぜひ出雲大社まで足を運びましょう。
なぜなら
大きな開運が呼び込めるからです。

本当は神有月?

「神在月」は又の名を「神有月」とも記され
「有」の字を分解すると
「十」「月」に分かれて「有」という漢字になるため
旧暦の十月の意味合いもあるそうです。

神迎祭

出雲大社の西1キロメートル先にある海岸
稲佐の浜に神々がお付きになられて
「神迎祭」が始まります。
稲佐の浜には丸い島の弁天島があり
岩上には小さな鳥居があります。
そこには豊玉毘古命が祀られています。

神在祭の最も重要な場所

稲佐の浜を上がったところにある「上宮(かみのみや)」
此処では様々な縁結びの会議がなされます。
これを「神議(かむはかり)」と呼ばれるそうです。
この場所はあまり知られていませんが
神在祭に訪れたら必ず足を運んでほしい場所です。

神々はなぜ出雲に集まるのでしょうか?

大国主大神が天照大神に「国譲り」をなさったとき
「私の治めていますこの現世(うつしょ)の政事(まつりごと)は
皇孫(すめみま)あなたがお治めください。
これからは、私は隠退して幽(かく)れたる神事を治めましょう」
と申された記録があります。この「幽れたる神事」とは、
目に見えない縁を結ぶことであり、それを治めるということは
その「幽れたる神事」について全国から神々をお迎えして
会議なさるのだという信仰が生まれたと考えられるそうです。

しめ縄は何でできてる?

出雲大社といえば大しめ縄が有名ですが
最初にある本殿のしめ縄が重要な役割をしています。
このしめ縄には真菰(まこも)が使われています。
真菰とはイネ科の植物で「神が宿る草」とも言われ
浄化作用があり、悪いものが入らないようにするための
結界でもあります。

この真菰を使用した香袋「雅の護符香」も制作予定です。

年に一度の神々が集う出雲大社の神在月には
大きなパワーがあります。
ぜひ参拝に訪れてみましょう。